二十代のころは、お説教染みている論語が大嫌いで
ぎゃくに浮世離れしているように感じた老荘思想の本を
よく読んでいました。
先日、大きな本屋さんで安岡正篤先生の本を物色して
いたところ「老荘思想」という本が目に留まりました。
本の序章に孔子や孟子など儒教と老荘思想との
関係について「なるほど!」ということが書いてあり
ましたのでご紹介します。
道元禅師も、世を治めるためには論語を読めと勧めたが
何といっても、現実世界には儒教が本筋である。
ただ、儒教はよほど好い意味の枯れた人でないと楽しめない。
哲学的文芸的な興味を甘く愛する人々には親しみ難いものであり
事実又儒家には拘泥する所のある人々が多い。
(中略)
然しながら孔孟に老荘のあることは、丁度人家に山水が有るような
もので、これに依って里人は如何に清新な生活の力を与えられることであろう。
自然に返れということは、浅薄に解してはとんでもないことになるが
正しく解することさえ出来れば文化をその頽廃(たいはい)から救って
人間を自由と永遠とに導く真理である。
拘泥し易く頽廃しがちな悩みをもつ人間が孔孟を貴びつつ
老荘にあこがれてきたのは無理もないことである。
安岡先生の別の本(題名は忘れましたが)で、「孔孟と老荘は
あるとことまでいくと必ずひとつになる」と書かれていたのを
思い出しました。
両方ともバランスよく勉強していかなくてはいけないのです。
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