「便秘を解消したい」と思っている方の中の多くが「便秘解消には炭酸水が効果的」という話を耳にしたことがあると思いますが、実際に炭酸水は便秘解消に効果があるといわれています。
ですが飲むタイミングや量などについては少し注意する必要があるため、今回は「炭酸水の便秘解消における効果」と「炭酸水の飲み方」について説明したいと思います。
炭酸水の3つの効果
炭酸水を飲むと便秘解消にはどのような効果があるのでしょうか、順番に見ていきましょう。
・腸の動きを活発にする
炭酸水を飲むと、炭酸の泡が胃を刺激して腸の運動を活発にしてくれます。
そうなることによって腸に溜まった便の移動速度が速くなって、便が排出されやすくなります。
・胃酸の分泌を促す
炭酸水に含まれているたくさんの気泡が胃酸の分泌を促してくれます。
胃酸が多く分泌されることで胃が元気に働くようになるため、便秘にも効果を発揮してくれるのです。
・便に浸透して柔らかくする
炭酸水には二酸化炭素が含まれているのですが、二酸化炭素は浸透圧が高いので便に染み込んで硬い便を柔らかくしてくれます。
当然、柔らかくなることで便も排出もしやすくなっていきます。
このように炭酸水は胃と腸、そして便自体にも刺激を与えてくれるのです。
炭酸水を飲むベストタイミング
便秘を解消するために炭酸水を飲む場合は、胃がからっぽの状態である朝に飲むようにすると、他の時間帯に比べてより胃や腸に刺激を与えることができて効果的です。
そして炭酸水は常温より冷やした場合の方が効果を発揮するため、飲む時は冷たい炭酸水を100~200mlほど飲むようにするとより良いでしょう。
炭酸水を飲む時の注意点
それとは逆に炭酸水を飲まない方が良い場合もあります。
まず飲む前からお腹にガスが溜まっている場合は炭酸水を飲まないようにしましょう。
ガスが溜まっている時に炭酸水を飲んでしまうと、お腹の中にさらにガスが溜まってしまい、体に悪影響を及ぼしてしまうためです。
もうひとつはけいれん性の便秘である場合です。
けいれん性便秘は腸の蠕動運動が過剰になっていることで起こる、便秘と下痢を繰り返すという一般的な便秘とは異なった症状の便秘です。
そんな状態で炭酸水を飲むとさらに腸の蠕動運動を活発にしてしまうため、けいれん性の便秘である場合は炭酸水を飲まない方が良いのです。
また同じように胃潰瘍や過敏性胃腸炎など、胃や腸に異常がある場合も炭酸水は避ける必要があります。
炭酸水は刺激が強い分、活用方法には十分注意する必要があります。
便秘解消のために炭酸水を飲む場合は、適切なタイミングに適切な量を飲むようにしましょう。