通常、口から体内に入った食べ物は消化され、48時間ほどで便として排出されます。
「宿便」とは、それよりももっと長く、腸の中に数週間以上もの間留まっている便のことを言います。
腸の襞の間や曲線部分にたまってしまうことが多いようです。
腸内環境は私たちの健康状態を左右するとても重要なもの。
便秘がちになると肌が荒れるというのは誰もが知っている悪影響の一つです。
便が長期間体内に留まると、他にもさまざまな悪影響を体に与えます。
宿便が体に与える影響とリスクについてお伝えします。
宿便が多いと便秘になりやすくなる
腸の中には善玉菌と悪玉菌が常駐していて、善玉菌が優勢だと便通もスッキリ、毒素の排出がうまくいく良い環境です。
ところが、腸の中に宿便があると、その宿便が腐敗し悪玉菌の格好の住処になってしまいます。悪玉菌優勢になると、必然的に便秘になりやすい環境になってしまうことに。
便秘になると苦しいし、さらに体への影響が心配されます。
腸内環境には気を使いたいものです。
アレルギーの原因にも? 宿便がもたらす悪影響
宿便が多いと腸内環境が悪化しやすいことをご説明しましたが、近年、腸内環境とアレルギーの関連が指摘されていることはご存じでしょうか。
腸内洗浄をして良い状態の腸を保つとアレルギーに強い体質になれるとも言われています。
また、悪玉菌優勢の腸内環境は大腸がんのリスクも高まります。
便秘が続くと体調が悪化し、疲れやすくなります。
排便時に余計な圧がかかり、切れ痔等になってしまう恐れもあります。
宿便をとり、腸内環境を改善するには?
腸内環境を良くするには、まずは悪玉菌の住処となる宿便を取り除く必要があります。
そのためには普段の食事に気を使うことが一番大切です。
まずは不足しがちな食物繊維と水分を十分にとるように心がけてください。
また、朝起きたらすぐに冷たい水などを飲むと腸に適度な刺激を与えることができるので、腸の運動が活発になります。
腸内の善玉菌を助けるためにヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べることもおすすめです。
また、デトックスティーを飲むことも効果的です。
腸の健康状態は全身の健康状態ひいては髪や肌の美しさや生活などを支える、とても大切なものです。
すっきりとした腸を手に入れて、はつらつ美人を目指しましょう!