夏に便秘しやすいと聞くと、「え、そうなの?」と思われかもしれません。
夏は冷たい物をたくさん食べてお腹がゆるくなるイメージがあって、便秘しづらいと思いがち。
でも意外にも、夏に便秘になる方が多いのです。
夏の便秘の原因と対策についてご説明します。
夏の便秘の原因とは?
夏と言えばやっぱり暑さが身体にこたえるもの。
そしてこの暑さが、夏の便秘を引き起こすのです。
・大量発汗による水分不足
夏はたくさん汗をかいて体の体温調整をします。汗をかくと体内の水分がどんどん失われ、便を柔らかくする水分が足りなくなります。このため便が硬くなり、排便しづらくなって腸内に便が溜まり便秘になりやすいのです。
・エアコンによる体の冷え
暑い夜はエアコンをかけていないと眠れないという人も多いもの。でも、一晩中エアコンをつけていると体が冷え切ってしまいます。体が冷えると血行不良になり、体内のさまざまな活動が停滞してしまいます。特にお腹を冷やしてしまうと、腸も冷えて正常に活動できなくなり便秘を引き起こします。
・夏バテによる食欲不振
夏になると食欲が落ちてしまうことも多いですよね。食欲が落ちて食べる量が減れば、便のかさが減ってしまいます。また、食事量が少ないと腸のぜん動運動が促されず、便秘が起こりやすくなります。
夏の便秘に打ち勝つには?
夏の便秘の原因は、汗、冷え、夏バテにより体が弱ってしまうことです。
そこで大切なのは、夏の暑さに負けない強い体を作ることです。
そのために、以下のような習慣をぜひ取り入れてみて下さい。
・栄養価の高い物を食べる
ビタミンやミネラルは腸をはじめとする内臓の調子を整えてくれます。
ビタミンB群、C、E、ミネラル、食物繊維などを含む食べ物を積極的に食べましょう。夏にお勧めなのは「夏野菜」です。夏野菜は太陽の下ですくすく育ち、ビタミン、ミネラル、水分、食物繊維をたっぷり含んでいます。
茄子、トマト、ピーマン、キュウリ、とうもろこし、かぼちゃ、枝豆、オクラ、スイカ、ゴーヤなどなど、夏野菜は種類も豊富です。いろいろなレシピで美味しく味わってみましょう。
・乳酸菌で腸内環境を整える
夏の暑さやクーラーの冷えで弱った腸を元気に動かすためには、善玉菌の一種である乳酸菌が有効です。乳酸菌は腸内環境を整え、体の健康を保つために欠かせません。
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、ぬか漬けなどを毎日の食事に取り入れるようにしましょう。
・水分補給をしっかりと
汗をかいたらその分だけ水分補給が必要ですので、夏は1日1.5リットル程度の水分を摂るようにします。忘れがちなのが寝ている間にかいた汗の分の水分補給です。朝起きたらすぐにコップ一杯の水やお茶を飲む習慣をつけましょう。
夏のトイレは暑くて長時間入っているのが辛いものです。
そんな季節に便秘になれば、トイレに長時間こもることとなり余計に汗をかいてしまいます。夏の便秘を防げば煩わしいことがなくなり、体の調子を整えることにもつながります。
今年の夏は便秘知らずで楽しい毎日を過ごせるようにしたいですね。