デトックスコラム

デトックス アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダ式デトックス

アーユルヴェーダは、紀元前1500年ごろ、インドで生まれました。

アーユルヴェーダでデトックス女性

人間には本来、自身のからだを健康に保つ力が備わっており、もし病気になったとしても、自分の力で健康を取り戻すことができる、という“自己治癒力”が根幹となっている、世界最古の伝統医学です。

アーユルヴェーダ式デトックスとは、からだや心に溜まった毒を出し、病気を治すというもの。アーユルヴェーダによると、わたしたちのからだの中には「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」という3つのエネルギーがあり、それぞれがバランスをとることによって心身の機能が維持され、健康が保たれているそうです。

寒さが厳しい今の季節は、アーユルヴェーダでは「ヴァータ」の季節です。「ヴァータ」には「風」という意味があり、体のなかを流れる運動エネルギーをあらわしています。このエネルギーが、血液や体液の循環をコントロールしています。ほかにもヴァータには、“冷たい”、“乾燥”などの性質が備わっています。冬は空気が冷たくなり、乾燥します。便秘や冷え性、肌の乾燥などが起こりやすい季節です。

この時期はとにかく体をあたため、代謝を促進させて心身の毒を排出しましょう。また、睡眠や休息をしっかりとって、心身をリラックスさせて、病気を予防することが大切です。冬の寒さは体温を低下させ、常にからだが冷えている状態になります。からだが冷えると代謝が低下して、血流が悪くなり、便秘が起こりやすくなります。アーユルヴェーダでは、便秘はもっとも良くない症状として考えられています。からだから排出される毒素が長く体内に留まることで、さまざまな病気を引き起こす原因になる、と考えられているからです。

アーユルヴェーダで便秘を改善するには、早起きがいいとされています。アーユルヴェーダでは、起床後すぐの時間を、体内から老廃物を出す時間と捉えています。
アーユルヴェーダに拠る朝の時間のおおまかな過ごし方は、起床→排泄→白湯をのむ、というもの。便秘の改善で大切なことのひとつに、「トイレの時間をきちんととる」ということがあります。排泄にはタイミングがあり、これを逃してしまうと、便秘になりやすいのです。

排便するには、腸のぜん動運動が大切になってきます。このぜん動運動がもっとも活発になるのが、起床後すぐの時間帯なのです。実は、大きなぜん動運動は、一回につき10分~30分で終了してしまい、1日に1~2回しか起こりません。このタイミングを逃さないためにも、早起きをして、トイレの時間をきちんと確保しておくことが大切なのです。

おすすめするのは、早起きして白湯を飲み、ぜん動運動が活発になってからトイレに入る、というもの。本来のアーユルヴェーダから少しアレンジしていますが、白湯をのんで胃を刺激してからのほうが、より便が出るようになるでしょう。

いかがでしたでしょうか。古くからある伝統医学、アーユルヴェーダの考え方を取り入れたデトックス法。アーユルヴェーダをもっと掘り下げると、わたしたち自身も「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」の3タイプに分けることができ、それぞれに適した食材・健康法があります。調べれば調べるほど、奥深いアーユルヴェーダの考え方。まずは簡単なところから、取り入れてみてくださいね。

デトックス アーユルヴェーダ

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