太っている人と痩せている人では、腸内細菌に違いがあった!
「同じような食事を摂ってもあの人は変わらないのに私はすぐに太ってしまう。」
そのようなことを思ったことはありませんでしょうか?
あの人は、胃下垂だからたくさん食べても太らないんだ。
彼は、筋肉体質だから基礎代謝が違うんだ。
などなど日常会話でも話されています。
しかし!「太っている人と痩せている人では、腸内細菌に違いがある」という研究結果が発表されたのです。
つまり、太る腸内細菌と痩せるの腸内細菌があるのです。
NHKでも特集で放送されたのでご覧になった方も多いと思います。
この研究は、無菌マウスを使って実験されました。
人の便には腸内細菌が含まれています(全体の1/3程度)。
太っている人の便と痩せている人の便をそれぞれ無菌マウスに与えます。
そして同じ量のエサと同じ運動量で観察します。
すると、痩せている人の便を与えたマウスには変化がなく、太っている人の便を与えたマウスはどんどん太ってしまったのです。
これを聞いて「なんだ、太る、太らないは生まれつきなのか」と思った方、そうではないのです。
太ってしまう腸内細菌を痩せる腸内細菌に変えることができるのだそうです。
それはどうすればいいのか?
答えは、「食物繊維」です。
外食や偏りがちな食事を食べて食物繊維が不足していくと痩せる腸内細菌が減って
太る腸内細菌が増えていくのです。
逆に考えると食物繊維を摂れば痩せる腸内細菌を増やすことがでるのです。
すぐに太ってしまう方は、とりあえず食物繊維をたくさん食べましょう。
以下に食物繊維が豊富に含まれる食材を挙げておきます。
水溶性食物繊維を含む食材
熟した果物・きゃべつ・大根・アボカド・こんにゃく・ワカメ、昆布など海藻類。
不溶性食物繊維を含む食材
ごぼう・さつまいも・大豆・穀物・ナッツ・エビ、カニの殻など。