平安末期から明治の初めまで、子供の教育のために
約千年ものあいだ使われてきた教科書が「実語教(じつごきょう)」と
いう本です。
月刊知致三月号で齋藤孝先生が紹介するまで私は実語教なるものを
まったく知りませんでした。
実語教には、学問の重要性、礼儀、友人との付き合い方など
人として生きていくうえで欠かせない多くの知恵が書かれています。
たとえば・・・
倉の内の財は朽つること有り。身のうちの才は朽つること無し。
千両の金を積むといえども、一日の学にはしかず。
蔵の中に大切にしまっておいた財産でも、なくなってしまうことがあります。
しかし、一度身につけた知恵や能力はなくなることがありません。
いくら大金を積んでも一日一日の学びには及ばないのです。
善を修する者は福を蒙る。たとえば響の音に応ずるが如し。
悪を好む者は禍を招く。あたかも身に影を随うが如し。
善い行いをする人には幸福が訪れます
例えばこだまが返ってくるようなものです。
悪事を好む人は禍を招きます。
例えば、自分の体に影がついて回るようなものです。
日本人の道徳観形成に使われていた教科書という感じですね。
この実語教はベースに論語など儒教の教えがあるようですが
具体例をもちいてわかり易くなっています。
とっても興味を持ちましたのでアマゾンでこの実語教についての本を
探したのですがまったくありませんでした。
残念です。
齋藤先生が出版してくれることを祈っています。
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